TOP > 北丘幼稚園での毎日 > くうねるみずあそび

くうねるみずあそび

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 夏季休業中に千葉県私立幼稚園連合会主催のオンライン研修会に参加しました。保護者の皆様にはすでにご存じのことばかりかもしれませんが、子育てを振り返っていただく意味で、そのなかからいくつかお伝えしたいと思います。

 話の内容は、子どもの危機管理に関することでした。表題の「くうねるみずあそび」は、事故の典型的なパターンを示しています。乳幼児は食事中、睡眠中、水遊び中に注意していかないと、重篤な事故につながりかねないそうです。

 まず、「くう」食事中の事故について。小学校現場からきた私には、給食ではアレルギーが気がかりでした。今年度からアレルギーのあるお子様には、調査票を書いていただき、面談を実施しました。子どもの食べる前に検食して安心して食べられるかどうかいわゆる毒見をしています。しかし、他にも気にかけなければならないことがあります。それは、のどにものを詰まらせることです。かつて、こんにゃくゼリーを詰まらせる事故が相次いで報道され、容器が改良された経緯があります。それ以外にも多くの食べ物に注意する必要があります。気をつけたい食べ物として、以下のものがあげられました。ナッツ類(気管に入ってしまうと、水分で膨らみ、取り出しにくくなる)、あめ、キャンディータイプのチーズ、ポップコーン、せんべい、ベビーカステラ、ブドウ、プチトマト、リンゴ、たくあん、生の人参、セロリ、もち、白玉団子、ウズラの卵、ちくわ、ソーセージ、こんにゃく、肉片。食べ物以外でスーパーボール、小さなおもちゃ(おもちゃの包丁で切って遊ぶ野菜など)があります。特に太字にしたものに要注意とのこと。

 次に「ねる」睡眠中の事故について。今から30年ほど前は、「うつぶせ寝」が主流でした。講師の先生は、絶対に「うつぶせ寝」にしないようにとのこと。また、昼寝をさせる場合は、表情が見え、子どもの生活リズムを崩さないよう明るい部屋で寝かせたほうが良いそうです。

 最後に「みずあそび」水の事故について。子どもは10㎝の深さで溺れると言います。溺れたときにドラマなどでは、あばれながら沈んでいく様子が見られますが、実は静かに沈んでしまうそうです。プールはもちろん、川、池、風呂、排水溝、トイレ、洗濯槽などにも注意が必要だそうです。

「くうねるみずあそび」以外にも子どもを取り巻く環境には、危険がいっぱいです。いつどんなところで、どんなけがをするかわかりません。子どもに危険察知能力を身につけさせるとともに常に大人は、子どもが小さければ小さいほど子どもの行動に気を配る必要があります。「元気に登園した子どもを元気に帰す」幼稚園にいる間は、我々職員が安心して生活できるよう最善を尽くしていきます。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

入園に関すること、園内見学などの
お問い合わせは、こちらまで。

お問い合わせ