
夏季休業中に幼稚園、保育所、認定こども園、小学校合同の松戸市幼児教育課主催の研修会が行われ参加してきました。大学の先生の講演があり、その後、近隣施設の先生方とグループ別に事例研究や情報交換の場がありました。幼保小連携の大切さをあらためて感じさせられた次第です。
さて、幼稚園や保育所、認定こども園と小学校との連携は、子どもの学びや成長にとって非常に重要なことです。幼稚園や保育所、認定こども園では、子どもが自分の興味や好奇心をもとに、自由に遊んだり、友だちと関わったり、教師や保護者とコミュニケーションをとったりすることで、さまざまな経験や知識を身につけています。一方、小学校では、教科や時間割に沿って、一定のカリキュラムをこなす必要がでてきます。このような違いに対応するためには、お互いに連携し、子どもの学習過程や個性を理解し、適切な指導や支援を行うことが必要だと思います。これらがうまくいかないために小1プロブレムと言われるような不適応を起こしてしまう例が少なくありません。解消していくための第一歩は、お互いの施設を知ることであると私は思います。小学校の先生には少なからず、幼稚園から上がってきたばかりの1年生は、6年生に手伝ってもらわないと、何もできないという固定観念のようなものを感じることがあります。しかし、年長児ともなれば、程度の差こそあれ、自分のことは大方できるし、年中や年少児の面倒を見ることもできます。そのあたりを小学校の先生方に見て欲しいといつも思っております。
北丘幼稚園では、教員相互の交流や情報交換の機会を設定し、多くの小学校の先生方に北丘幼稚園を見て、幼稚園を知っていただく機会を設定しています。また、先日の午前保育の際には、総勢9名の本園の職員で小学校を訪問し、1年生3クラスと特別支援学級2クラスの授業を参観させていただきました。その後、小学校の先生方5名を交えて実状や課題、連携の重要性などについて話し合いをしてきました。お互いにとって大変有意義な研修の時間となりました。北丘幼稚園の先生方も小学校を見据えて教育・保育することの大切さを学ぶことができたと考えています。



