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こどもまんなか社会

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   日本では、少子化や人口減少に歯止めがかからない状況です。令和4年に厚生労働省が実施した「国民生活基礎調査」によると、子どものいる世帯は全世帯の18.3%にとどまっています。子育て世帯が全世帯の20%を割るのは初めてのことで、子どもを育てる家庭そのものの減少が、改めて浮き彫りになりました。子どもを取り巻く日本の社会環境も厳しいものとなっており、虐待の相談対応件数、不登校、ネットいじめの件数、自殺した19歳以下の子どもの数も増えている状況です。また、コロナ禍によって子ども、若者、子育て世帯も大きな影響を受けていることから、支援の充実や質の向上が求められている。

   そこで、国は、子どもの利益を最優先に考えた取り組みや政策を、国の中心に据えることを社会目標としました。令和5年4月に施行された「こども基本法」では、今後の子ども政策についての基本理念が示されました。さらに、施策の立案と実施を担う行政機関である「こども家庭庁」も創設され、「こどもまんなか社会」の実現を目指すことになりました。「こどもまんなか社会」とは、子どもや若者の視点に立ち、子どもにとって最善の利益を第一に考え、当事者の意見を政策に反映する社会ビジョンのことです。全ての子どもが権利を保障されながら幸せに暮らし、健やかに成長できるよう、社会全体で後押しすることを目標としています。

「こどもまんなか社会」の実現に向けて、国や県、市町村、企業などでさまざまな取り組みが始まっています。急速な人口減少に直面している日本にとって、子ども達が健やかに成長して行くために環境を整えていくことは我々大人の役割です。まして、幼児期の保育教育を担う幼児教育に携わる者の役割は甚大といえます。

   先日のことですが、子ども達の楽しみにしていた「どろんこ遊び」を大雨の予報がでていたため、前日に中止の決定をしました。私自身は、教室の中で静かに遊ばせるか、ホールで映画鑑賞にでもなるかと思っていましたが、先生方は「キャラクター探し」を急遽計画しました。クラスを8つに分け、異学年との交流の機会としました。一緒にキャラクターを探して、一緒に室内遊びをして、一緒に給食を食べました。異学年で仲良く手をつないで、キャラクターを探す様子が「おうちえん」でご覧いただけたものと思います。手前味噌になりますが、北丘の先生方は、「こどもをまんなか」に据えることの大切さをよくわかっている素晴らしい集団だと感じた次第です。

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