
物事に取り組むとき、ゴールを思い描き、見通しをもって進むことは、子どもたちにとって大切な力となります。例えば、母の日のプレゼント作りで、完成見本を示すと子どもたちは「こうなるんだ」と未来の姿を想像しながら活動に向かいます。見通しがあることで、安心して主体的に取り組む姿が生まれます。
『7つの習慣ティーンズ』の著者ショーン・コヴィー氏は、第2の習慣として「終わりを考えてから始める」ことの重要性を述べています。これは、人生の行き先を自分で定め、そこに向かう地図を描くという考え方です。人生は選択の連続です。どの道を選ぶかで未来は大きく変わります。目標がなければ、重要な場面で判断を誤ることもあります。また、自分で決めなければ、誰かが決めてしまうこともあります。目的を持たないと、周囲の流れにただついていくだけになってしまうのです。「どこにでも行ける道は、どこにも行けないのと同じ」という言葉は、子どもにも大人にも当てはまります。コヴィー氏は、目標意識を育てるためにミッション・ステートメントを書くことを勧めています。国には憲法があり、会社には社訓があります。同じように、個人にも「自分はどう生きたいか」を言葉にして掲げることが大切だという考えです。書かれていない目標は、ただの願いに過ぎません。
令和8年が始まり2か月があっという間に過ぎ去りました。幼稚園でも来年度の計画づくりが佳境に入っております。ご家庭でも、お子さまと一緒に来年度に向けて、近い将来の小さな目標を話し合い、目につくところに掲示してみてはいかがでしょうか。「できるようになりたいこと」「大切にしたいこと」「挑戦してみたいこと」……。どんなに小さな目標でも、子どもにとっては未来を描く第一歩になると思います。



