
バスの添乗をしている時や遊んでいる時に子どもたちがいろいろ話しかけてくれます。子どもたちと話をすることは私にとって、最高にうれしいことなのですが、加齢による聴力の低下のせいか正確に聞き取ることができなかったり、話の内容が自分の知らないことだったり、子どもの伝えるスキルが十分に身についてなかったりすると何を言っているのかわからないことがあります。そんな時は、何回も聞き返すわけにもいかないので(ピントのずれた回答になっているかもしれませんが)、理解できた部分を聞いて、なんとか応答しています。
「あんふぁん」という雑誌の相談コーナーに「子どもへの接し方の正解がわからない」というある父親からの相談が掲載されていました。それに対して、兼業主夫で放送作家である杉山錠士さんは、次のように応えています。「僕にもわかりません(笑)。正解を求めるのは諦めました。ただ、子どもに接する時には常に一人の人間として尊重することを心掛けています。大人に対してしてはいけないことは、子どもに対してもしない。むしろ我が子を先輩や上司のように考えれば、より関係が良好になる気がします。上司が話すことを適当に聞き流したり、すぐに忘れたりはしませんよね。子どもがアニメのキャラクターや幼稚園の友達について話している時も、ないがしろにせず、教わる態度で聞くようにしています。」と。
子どもを見下したり、甘やかしたりせずに、大人と同じように接することで、子どもは自分の気持ちや考えが尊重されていると感じ、自信や自尊感情が育っていきます。また、子どもは大人の言動を真似したり、そこから学んだりします。大人が子どもに対して敬意や思いやりを持って接することで、子どもも他人に対して敬意や思いやりを持って接することを学ぶことができます。子どもへの接し方は、子どもの成長や人間関係に大きな影響を与えます。子どもは大人と同じように感じたり考えたりする存在です。だからこそ、子どもへの接し方は、大人と同じように接することが大切です。