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消える本屋さん

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 先日の新聞に何ページにもわたって、本屋さんが全国的に減少しているという記事が掲載されていました。2003年度に20,880店あった本屋さんが、2023年度には10,918店と20年の間に半減してしまいました。地域に本屋さんが全くないという自治体も28.2%と全体の4分の1に上っています。背景には、紙の本の売り上げ不振やネット書店の台頭、DX化の遅れなどがあります。

 人は本を読むことで、多様な思考に触れ、創造性や独創性を育み、さらに読解力や想像力、共感力、交渉力、表現力を磨く知的基盤にもなります。地域の本屋さんは、本と人とをつなぐ文化拠点になっています。街の本屋さんには、ネット書店とは違うさまざまな機能があります。本屋さんで思いがけない1冊と出会える魅力はその一つではないでしょうか。これまで興味や関心のなかった分野の書棚を眺めているうちに、気になる本が見つかり、その一冊がその後の人生を変えることもあります。

 2023年度の文化庁の調査では、1か月に本を一冊も読まない人が大幅に増え、全体の6割を超えています。学校教育の中でも図書室の充実や朝の読書、読み聞かせなど各学校によって、さまざまな取り組みを行っていますが、読書離れは深刻な状況にあります。

 幼児期は特に、読み聞かせを通じて親子のコミュニケーションを図ることが大切であると言われています。子どもが質問や感想を述べる機会を持つことで、親子の対話も深まります。毎日のルーティンの中に読書時間を取り入れると、子どもは読書の楽しさを感じやすくなります。また、絵本や物語だけでなく、科学や自然についての本など、多様なジャンルの本を提供することで、子どもの興味を広げることができます。幼児期の読書が持つ可能性を最大限に引き出すため、ぜひ日常生活に取り入れてください。読書の習慣は、子どもの未来を豊かにする貴重な宝物です。

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