聞く力

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

   令和6年度になって、始業式、4月の朝礼、防犯・交通安全教室、5月の朝礼、避難訓練など、子どもたちの前に立って話をする機会がありました。始業式では「あきらめないで取り組むことの大切さ」を、4月の朝礼では「挨拶の大切さ」を、5月の朝礼では「廊下の歩行の仕方について」話しました。全体を見ながら話をしていると、私と目の合う子がいます。そういう子どもは間違いなく話をよく聞いています。保護者の方から子どもが家に帰ってきて、「今日は園長先生が○○のことについて話した」と教えていただいたことがあります。それは、話をした私自身にとっても、大変うれしいことです。

   子どもが話を聞く力を育むことは、非常に重要です。この能力は、子どもが社会性を身につけ、学び、成長する上での基礎となります。幼児期は、この聞く力を養うための重要な時期であり、特に3歳から5歳にかけては、子どもたちが言葉を通じて他者とコミュニケーションを取る楽しさを知り、集団の中でのルールや協調性を学ぶ大切な時期と言われています。聞く力は、集中力や想像力、共感力をはじめとする多くの能力の発達にも寄与しているからです。

   では、どうすれば聞く力を育むことができるのでしょうか。まず、大人が子どもの話を最後まで注意深く聞くことが大切です。これにより、子どもは自分の話が尊重されていると感じ、他人の話も同様に聞くようになります。指示を伝える際は、短く明確に伝えることが効果的です。一度にたくさんのことを言うのはよくないとされています。また、大人自身が多くの人と交流する姿を見せることで、子どもはコミュニケーションの重要性を学びます。家庭内でも楽しい会話をすることで、子どもの聞く力を自然と育てることができます。遊びを通じて聞く力を育てる方法もあります。「逆さ言葉遊び」や「しりとり」など、言葉を使った遊びが有効です。バスの添乗をしている時に「しりとり」をしようと提案してくれる子がいます。家庭で実践されているのを感じます。これらの遊びは、子どもが楽しみながら聞く力を鍛えるのに役立ちます。大人が意識して子どもとのコミュニケーションを取り、適切なサポートを提供することで、子どもの聞く力は大きく伸びるものです。大人には、子どもの成長に合わせて、聞く力を育むための環境を整え、適切なサポートを提供する役割が求められています。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

入園に関すること、園内見学などの
お問い合わせは、こちらまで。

お問い合わせ