子どもたちは、10月7日の運動会に向けて、昨日は予行練習をいたしました。懸命に練習に励んでおりますので、当日を楽しみにしていてください。
さて、運動遊びの大切さについて、繰り返しホームページや園だよりを通じて述べてまいりました。今回は、医師の立場から脳内科医 加藤 俊徳氏の説を紹介したいと思います。幼児期に運動することで脳が鍛えられ、集中力や自主性、柔軟な思考力が育まれます。まず、最初に集中力について紹介します。小学校での授業中に椅子にじっと座っていることができず、うろうろしてしまう子がいます。そういう子どもたちは、無理やり座らせようとしてもあまり効果はなく、反発する場合も少なくありません。それは目的を持った行動ができないことが原因とされています。子どもに目的を持った行動を学ばせるには、その子が興味を持つ運動をできるだけ長くさせ、集中力を身につけさせる近道とのことです。
次に自主性ですが、子どもに自主性をもたせたいなら、6歳までは身体を動かす体験が不可欠です。運動の最大の利点は、結果が数字として見えることです。例えば、なわとびに取り組んでいると、5回できた。次は10回を目指そうとか。明確な目標を持つことができます。幼稚園でもなわとびやフラフープなど数を数えてあげると何回も挑戦しようとします。そのチャレンジ精神によって自主性が養われるそうです。
おしまいに柔軟な思考力について紹介します。鉄棒やボール遊びなど大きい動作のことを粗大動作、ビーズに糸を通すなど細かい動作のことを巧緻動作と言います。巧緻動作ができるということは、微調整ができることになるので、柔軟な動きが可能になり、それと連動して思考力も柔軟になるそうです。
人間の脳は、非言語能力に関わる右脳と、読み書き計算に関わる左脳がありますが、6歳までは右脳を積極的に伸ばすことが推奨されています。左脳に関わる机上の学習よりも、右脳を鍛えるには運動遊びやアウトドア体験など、外遊びを通して学んでいくことの方がバランスの良い脳を育てるために大切だそうです。やはり、誰の説を見ても幼児期には運動遊びが大切です。