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「お子様の長所を３つ教えてください」と言われて、すぐに３つ答えられるでしょうか。短所は、たくさん出てくるのに、長所はなかなか出てこないという方もいるのではないでしょうか。日本人は、他の国の人々と比べると、自己肯定感が低く、身内や自分自身のいいところがなかなかでてこないそうです。
小学校に勤めていた時、学級活動の時間に隣の席お友達の長所を紙に書かせました。男女で隣同士に座っていることが多かったので、照れながらも鉛筆を走らせていました。その後、お互いに書いたものを交換して見せ合います。すると、その紙を見た瞬間に子どもたちの明るい笑顔が教室に広がります。自分では気づかなかった自分自身のよさを知った瞬間です。自分では、短所だと思っていたことを隣の友達は長所と感じてくれたのか。こんなことも長所なのか。自分の長所を知ると自己肯定感は高まっていくものです。
突然ですが、佐藤 健と満島ひかり主演のドラマ「初恋」を視聴されて方はいるでしょうか。私は３回も見てしまいました。その中で、こんなシーンがありました。主人公の直道が、高校に進路希望を提出することになったのですが、直道は自分の長所がわかりません。そこで、家族に自分のいいところを聞きました。まじめに高校生活を送ってきていない直道でしたから、家族も頭を悩ませ、すぐに答えを出せませんでした。思い悩んだ挙句に「体がじょうぶ」という家族からの意見が出されました。それをきっかけに自衛官への進路を決めました。
このように第三者の力を借りるのはとてもいい方法だと思います。ところで、我が子の長所を知るには、まず自分自身のよさに気づくことだそうです。自分で気づきにくい場合は、「お母さん（お父さん）のいいところって、どこだと思う」とお子様に聞いてみるのも一つの方法です。ぜひ、試みてはいかがでしょうか。
