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子ども同士の遊びは社会体験

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 今年度の夏季保育は、スイカ割り、夏祭り、誕生会と子どもたちは、暑い中でしたが、大いに楽しんでいる姿が見られました。残りの1週間、身体の調子を整えながら、充実した夏休みを過ごしてほしいと思います。

 さて、夏季休業中に千葉県内の幼稚園の先生が一堂に会する研修会がありました。その基調講演でお話してくださったお茶の水女子大学名誉教授の内田 伸子先生のお話に感銘を受け、「子どもの見ている世界」という本を購入しました。何回かに分けて、紹介していきたいと思います。今回は、子ども同士の遊びについて紹介していきます。

 子どもはさまざまな経験を積み重ねて、知識を自分のものにしていきます。子どもの頭の中にある体験や知識はバラバラで、ちょうど海に島が浮かんでいるようなものです。ずっと同じ体験をしていては、バラバラのままですが、今までと違う体験をすることで、島と島がつながり、子どもなりの世界がつくられていきます。島をつなげるために、年齢の近い子どもとの遊びが重要です。自分とは違う欲求を持った他者とぶつかり、悔しい思いをしたり、助け合ったりして、人とのつきあい方や自身をコントロールすることができるようになっていきます。3歳から4歳にかけての遊びは、将来、社会になじめるか、なじめないかという点に大きく影響されていると言われています。自己中心的で友達とうまく関われないことも少なくありません。5歳頃になると自分勝手な欲求を抑え、我慢することができるようになります。遊びの中で状況を判断し、友達とかかわる経験が大人になって社会に出たときの行動の基礎になります。

 友達と遊んでいる中で思うようにならないことを経験するのも将来への備えです。幼児期にいろいろなお友達と遊んで社会体験を積んで欲しいと思います。

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