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手伝ってもらってできる

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   幼稚園に元気な子どもたちの声が戻ってきました。2学期のスタートです。1学期終業式のときに「家のお手伝いをしましょう」と話をしましたが、いかがでしたでしょうか。

   さて、大人の社会でも人に仕事を頼んだときに、その出来栄えを見て、自分でやればもっときれいにできたのにとか、もっと短時間で終わらせることができたのにと感じたことはあると思います。相手が子どもならなおさらです。しかし、誰しも最初からうまくできることは稀で、慣れるにしたがって、うまくできるようになるものです。リエゾン~こどものこころの診療所~原作本の監修を務めた三木嵩弘医師は、物事のできるようになる順番として、「全部してもらう」→「手伝ってもらってできる」→「一人でできる」を提示しています。なにかを身につけて成長するためには、簡単すぎず難しすぎず、誰かに手伝ってもらってやっとできるくらいのレベルの課題に取り組むのが良いとしています。ところが、周りの子と比べて、本来ならできるはずの年齢になってもできないと、焦りを感じてしまい、ついつい一人で頑張らせたり、逆にいろいろしてあげすぎたりしてしまうものです。頑張らせてできるようになる根性のある子もいますが、多くの子は疲れ果てて、自信をなくしてしまいます。やってあげすぎてしまうと、本人は失敗したと落ち込んだり、親に怒られたりすることなく日々は過ぎていきますが、本人の成長が望まれません。

   そこで、「手伝ってもらってできる」の段階が重要になってきます。大人がサポートしてあげてできればよいのです。例えば、自転車の補助輪を外すときは後ろで支えてあげて、そっと手を離すというように。気持ちの面でも幼稚園で嫌なことがあったときに上手に話ができない子に親は、状況の整理を手伝うことによって、なぜ子どもが不機嫌になっているのかが見えてくるものです。これらのことは、実はほとんどの親御さんが無意識に実践されていることかと思います。ところが、子どもの年齢が上がると、こういうサポートを忘れがちになり、あえて一人でさせると、本人が思い悩むことが起きてしまことになります。子どもの発達段階を的確にとらえて、今どういう段階なのか見極め、適切に対応していくことが大切です。

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