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ヘルプとサポートの違い

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   「子どもの心のコーチング」というPHP文庫から出版されている本があります。「もっと早くこの本に出合っていれば,自分自身の子育てにもいかせたのに」と思わせる一冊です。その中にヘルプとサポートについて記された箇所があります。ヘルプとサポートは、日本語に訳すと同じように「援助」という意味ですが、実際にはこの二つの言葉には大きな違いがあります。ヘルプはできない人のために代ってやってあげること、サポートは人をできる存在ととらえて、そばで見守り、必要な時に手を貸すことです。生まれたばかりの赤ちゃんは一人では何もできません。まさにヘルプを必要とする存在です。しかし、いつまでもヘルプされ続けている子どもは、自立できません。ずっと親の指示で動いてきた子どもは、指示がないとどう動いていいのか判断できなくなります。そして、親にすべての問題を解決されてきた子は、問題に立ち向かう勇気を持ちません。ヘルプの中で育った子どもは、自分でするべきさまざまな体験を親に先取りされているのです。

 親から子への最高の贈り物は「サポート」です。人を援助する時の援助者のスタンスとして、「飢えている人がいたら、魚を釣ってあげますか?それとも魚の釣り方を教えてあげますか?」という問いかけがあります。釣ってあげるのが「ヘルプ」、魚の釣り方を教えるのが「サポート」になります。釣り方を教え、釣れるようになるのを待てば、いずれ自立します。できるようになるのを見守るのは、忍耐のいることですが、子どもが自分の力で生きていくために欠かせません。子どもの人生の主役は子ども自身です。親にできるのは、またやってもいいのは、やるべきことを子どもに見せ、環境を整え、できるようになるまで待つことだそうです。

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