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ピグマリオン効果

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「ピグマリオン効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。教育心理学の世界では、よく知られている現象で、周囲からの期待が子ども自身の能力や行動を高めるという考え方です。1968年、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが行った有名な実験があります。ある小学校の教師に「この子たちは近いうちに成績が伸びるでしょう」とランダムな名前を告げたところ、その子どもたちの成績が本当に向上しました。理由は、教師が無意識にその子に期待し、目をかけ、声かけの仕方が変わったからだとされています。これは、家庭でも同じです。親が「この子は人の気持ちを考えられる優しい子だな」「この子は挑戦が好きだ」といった肯定的な期待を持つことで、子どもはそれに応えるように行動します。子育てで大切なのは、完璧を求めることではなく「子どもを信じるまなざし」を持ち続けることだと言われています。転んだって、泣いたって、それも挑戦した証です。小さなできたを見つけて、「すごいね」「あなたらしくていいね」と伝えていくことで、子どもの心に「自分は大丈夫」という気持ちが生まれます。

   幼稚園で過ごす時間は、将来の土台となる部分が育まれる大切な時期です。親の「この子はきっと大丈夫」「この子には可能性がある」というあたたかい期待は、子どもの自己肯定感と主体性を育てていきます。子どもの未来は、今この瞬間の信頼から広がっていきます。ぜひ、日々の小さな声かけや眼差しに、「この子を信じる」という意識を込めてみてください。

                            参考文献 知って得するすごい法則77 清水克彦著

 

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