人には誰でも長所、短所があると思います。その短所の中で一番共通して多いのは、｢やるべきことだと思いながら、直ちに行動しないことだそうです。私は子どもたちには常々「すぐに行動に移せる人間になって欲しい」と願っています。
才能教育研究所の鈴木 鎮一さんという方は、「すぐに行動できるかどうかは、人の一生を左右するほど重大な能力である」と言っています。私は、能力というよりも習慣ではないかと思います。すぐに行動する習慣の身についている人は、他人から信頼を得ることができます。すぐにやってくれたと喜ばれます。例えば、親が子どもに「〇〇をして」と言ったときに、すぐに行動に移してくれたら親としてもこの上なくうれしいに違いありません。私が、バス待ち用の長椅子を片付け始めると、「手伝って」と言わなくてもそれを見ていた園児たちが、すぐに手伝いに来てくれます。しっかりと紐の部分をもって持ち上げ、運んでくれます。そんな時は何とも言えないうれしさがこみあげてくるものです。
今の幼稚園児が、社会人として活躍する時代は、今以上に人工知能が発達した社会になることは間違いありません。そんな社会を生き抜くには、人から信頼を得ることが大事です。そのためにすぐに行動する習慣を身につけておくことが絶対に大切であると私は思います。
