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非認知能力を育てる大人のかかわり方

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 「三つ子の魂百まで」と言いますが、長い人生の土台を築くのは、幼児期です。この時期には、以前にも記しましたが、自分の感情をコントロールする力、人とうまく関わる力、目標に向かって頑張る力、苦難を乗り越える力(これらを総称して非認知能力と呼んでいます)がぐんぐん伸び始めると言われています。幼児期に詰め込み的に早期教育をしてきた子どもと、非認知能力を育んできた子どもとの追跡調査したデータが本に掲載されていました。小学校入学後、しばらくの間は、詰め込み的に早期教育をしてきた子どものほうの学力が高くなっています。しかし、非認知能力を幼児期から育んできた子どもは、10歳頃に追いつき、やがて追い越していきます。アメリカのヘックマン博士は、早期のうちに養っておくべき力は非認知能力である(私自身は、経験上基本的な生活習慣を確立することも重要であると感じています)と言っております。

  それでは、その非認知能力を育むには、大人はどのよう子どもにかかわればよいのでしょうか。

1 肯定的な言葉をかける

 「いいね」「できたね」「やったね」「すごい」など小さなことでも一つのことができたときに肯定的な言葉をかけてほめると、子どもは自己肯定感が高まり、やる気や挑戦意欲が出てくるものです。

2 触れる

 子どもは、おんぶや抱っこはもちろん、指切りやハイタッチ、頭をなでるなど触れるだけでも笑顔になります。それは、自分が愛されていることを感じられるからです。何かができたときには、肯定的な言葉ともにスキンシップをとることが大切です。

3 見守る

 何も言わずにただそばで見守ることも大切です。見守りは相手のことを肯定的に見る人しかできない行為です。ただ見守るだけでも親への信頼感を募らせていきます。

4 助言する

 「こうすればどうなるかな」「こんなのはどう」など大人の知識や経験からアドバイスやヒントがあると、子どもの考えは広がり、成功体験が広がっていきます。助言する際に答えをすぐに教えてしまうのではなく、まず自分の頭で考えさせることも大切です。

   おしまいに「何をしているの」「駄目ね」「違うでしょ」などの否定的な言葉と「また、そんな遊びをして」「いつまでやっているの」「早く終わりにしなさい」など余計なことを言うのは、非認知能力を育てるうえでブレーキになってしまいます。あと数日で、長い夏休みに入ります。各ご家庭でぜひ、この4つのかかわり方を実践して、お子様の非認知能力を高めることに努めて欲しいと思います。

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