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「遊び」の分類

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  園庭で遊んでいる子どもたちを見ていると、電車のおもちゃをもって一人で遊んでいる子、友達とボール遊びをしている子、先生や友達と追いかけっこをしている子、図鑑を片手に蟻やダンゴムシを探している子など様々で、北丘幼稚園の子どもたちは、本当によく遊んでおります。令和育ちの今の子どもたちは、幼稚園以外の場所では、新型コロナウィルスの影響もあり、それ以前とは異なり、他の子どもと遊ぶという経験を積み重ねることが難しかったのではないかと推察いたします。

  さて、1930年代に活躍したアメリカの発達心理学者にパーテンという人がいます。パーテンは、子どもが自由に遊んでいる場面での「遊び」を以下のように分類しました。

①何もしない行動(0ヶ月~3ヶ月)何もせずにぼんやりとし、興味があるものがあれば見る。

②一人遊び(0ヶ月~2歳)玩具の取り合い以外は、他の子どもと関わることはなく、自分の遊びに熱中する。

③傍観遊び(2歳~3歳)他の子どもの遊びを傍観し、口出しすることはあっても遊びに加わろうとはしない。

④平行遊び(2歳以上)お絵描きをしたり、折り紙をしたりとみんなで同じ遊びをするが、平行して展開するだけで、子ども同士の関わりが見られない。一緒に遊んでいるという感覚はある。

⑤連合遊び(3〜4歳)遊びの中で子ども同士のやりとりがあり、道具の貸し借りができる。しかし、役割を分担したり、リーダーシップをとったりする子どもは見られない。同じ遊びをしていてもイメージが異なっていることが多く、例えば積み木で遊んでいても、ある子は「家」に見立て、ある子は「お城」に見立てて遊んでいる。

⑥協同遊び(4歳以上)子ども同士で一緒に遊びながら、役割を分担し、遊びを展開する。遊びの中にルールを取り入れることが可能になり、子ども同士でルールを話し合うこともできる。遊びの中でリーダーシップをとる子どもが現れる。

  パーテンは、このように「遊び」を発達段階によって6つに分類しました。数字が大きくなるにつれて、高次と考えられます。(個人差があり、すべての子どもがこの順序で成長するわけではありません。)したがって、子どもにとっては、親に「友達と一緒に遊びなさい」と言われても、子どもの発達段階が「連合遊び」や「協同遊び」のレベルに達していないと、「一緒に遊ぶってどうやって遊ぶの?」「どうやってコミュニケーションをとればいいの?」とわからないことだらけだそうです。ですから、お子様が現在どの段階なのかがわかっていないと、無理な要求をしてしまっていることにもなりかねません。

  北丘幼稚園は、幸い遊ぶ時間と空間がたくさんあります。発達の段階を踏まえ、先生や友達と触れ合う中で、非認知能力(自分の感情をコントロールする力、人とうまく関わる力、目標に向かって頑張る力、苦難を乗り越える力)の向上を図っていきたいと思います。

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