
非認知能力の重要性については、今までにホームページや園だより、入園説明会など機会をとらえてお話させていただきました。保護者の皆様にもその大切さを理解していただいているのではないかと思います。今回は、「保育施設の未来地図」という著書の中に書かれている非認知能力の重要性について、記したいと思います。
かつての教育現場では、計算や漢字など「覚えられる知識=認知能力」が中心となっていました。しかし、令和の現在は、感情をポジティブに保つ力やレジリエンス、好奇心、粘り強さ、コミュニケーション力などの非認知能力が重要視されています。具体的に言うと、①自分で取り組みたい課題を見つけ、解決策や実践する方法を探求できる。②それを行動に移すことができる。③失敗しても何度もチャレンジできる。④自分の思いを言葉にして、伝えることができる。⑤人と深くかかわるコミュニケーションを楽しむことができる。という能力になります。アメリカの経済学者ヘックマン博士らの研究では、非認知能力の高い人の方が将来社会的経済的に成功しているとい研究結果が出ています。
ところが、日本では、子どもを取り巻く環境が大きく変化し、非認知能力を獲得する機会が残念ながら減っています。昔の子ども達は、異なる年齢の集団の中で遊びながら創造する力、工夫する力、粘り強さ、協力することの大切さを育んできました。重要なのは、身体を使っていろいろな遊びをしたり、生き物やお友達に関わったりするなど、自然の中で豊に遊びを楽しむことです。
北丘幼稚園には、広い園庭(空間)があり、遊ぶ(時間)がたっぷりあり、学年を超えた仲(間)がいます。サンマ(三間)を兼ね備えた幼稚園です。これからも遊びやいろいろな経験を通して、非認知能力を育んでいきたいと思います。



