
10月12日、一日順延となりましたが、晴天の下、無事に運動会を終えることができました。子どもたちの大きな成長を感じられた素敵な運動会だったと確信しております。保護者の皆様、地域の皆様の大きなご声援・ご協力に感謝いたします。また、卒園生、未就園児そして異動した先生方にもたくさん来ていただき、運動会を盛り上げていただいたことにも感謝いたします。毎年感じておりますが、これが北丘幼稚園の良さの一つだと自負しております。
さて、運動会でも子どもたちにいろいろな力を身につけて欲しいという願いがありましたが、その一つに自己制御能力があります。東北大学教授の川島隆太先生は、スマートフォンの使用時間を例に次のように述べています。きっちりと1時間未満に抑えられる子は、自己の行動管理ができる自己制御能力の高い子なので、当然成績も良くなるそうです。最近では、スマートフォンなどの自由時間における使用を1日2時間以内を目安とすることを条例化しようという市も出てきています。
その自己制御能力について立証したマシュマロを使った有名な実験があります。アメリカのスタンフォード大学で4歳の子ども186名を対象に行われました。被験者が、4歳の子どもの目の前にマシュマロを1つ置いて、「私が部屋に戻ってくるまで、これを食べるのを我慢できたら、もう1つ上げるよ。」と言い残して被験者は部屋を出ていきます。15分後に戻ってきますと、約3分の2の子どもは我慢できずに目の前のマシュマロを食べてしまいました。残りの3分の1の子どもは15分間我慢し、見事に2つ目のマシュマロを獲得することができました。我慢できた自己制御能力の働いた3分の1の子どもは、その後の追跡調査で、大学進学時の点数が高く、学業が優秀であり、健康的な生活を送ることができていたそうです。
この実験から、自己制御能力の大切さがわかります。自己制御能力の働く子は、衝動的な言動がなくなり、良好な人間関係を築くことができるうえに「怠けたい」という誘惑を抑え、学習や仕事に集中できます。自己制御能力は幼児の場合は「遊び」の中で養われます。失敗したり、我慢したり、譲ったり、挑戦したり、仲よくしたり、時には喧嘩をしたりしながら育まれていくものです。
参考文献 知って得するすごい法則77 清水克彦著







