
10月11日は北丘幼稚園の運動会です。思い起こせば、子どもの頃から運動することが大好きだった私は当然のことながら運動会を毎年待ち望んでおりました。私の場合は、運動会が近くなると、親が白い足袋を購入してくれました。真新しい足袋を履いて徒競走やリレーの選手として走ることが何よりの楽しみでした。また、小学校高学年や中学校の時には組体操を行い、難しい技をみんなで力を合わせて達成する喜びを味わえたことも楽しい思い出として残っております。運動があまり好きではない人にとっては、勝敗のはっきりしている運動会は嫌いで、なくなって欲しい行事と思っていた人もいたに違いありません。しかし、コロナを境に運動会が午前中のみの開催とはなってしまっても運動会をやめてしまった学校は私の知る限りありません。それだけ、運動会には教育的な意義があり、子ども達にとっていろいろな学びがあるものです。一例をあげると、年長組の組体操は、裸足でしかも背中に友達を乗せることもあり、痛いのを我慢しなければなりません。膝をすりむいたり、ひじに擦り傷を負ったり……。しかし、できないことに何度も挑戦していくことに意義があります。辛いことを乗り越えることで自信を得ることができます。やり遂げたという充実感が得られます。子どもに大切だと言われている非認知能力の中で、私自身が一番大事だと思っている「忍耐力」「我慢強さ」を養える絶好の機会です。毎年、参観している保護者の皆様の中には、目を真っ赤にされてお子様の成長を喜んでいる姿を目にします。
運動会は子どもたちの成長に欠かせない貴重な経験です。運動会を通して、それぞれのお子様の成長した姿をご覧いただければ、幸いです。我々にとっても北丘幼稚園園児の成長した姿を目の当たりにできることは、最大の楽しみでもあります。