
子育ての現場で、カーリング育児が増えてきたそうです。カーリング育児とは、子どもが進む道にある障害や困難を、親が先回りして取り除いてしまう育児スタイルを指します。まるで、カーリングの選手が氷の上をブラシで磨いてストーンの進路を整えるように、親が子どもの人生を滑らかにしようとすることから名付けられています。その背景には、子どもを大切に思うあまり「守りたい」という親心と、「失敗させたくない」という気持ちがあります。しかし、過度な配慮は、ときに子どもの自立や成長を阻む結果につながります。子どもは本来、日々の生活の中で「困った」「うまくいかない」「どうすればいい?」という葛藤を通じて、自分の考えを育てていきます。親がその葛藤のすべてを除いてしまうと、子どもは「自分でできる」という経験を積む機会を失い、失敗への耐性も育まれません。
イギリスの心理学者ジョン・ドレイゼンは、「失敗した動物は試行錯誤を繰り返し、失敗や挫折を回避する方法を習得し、成功する方法を学ぶ」と述べております。子育てで言えば、子どもにはどんどん失敗させて、焦らず時間をかけて成功したという実体験を味わわせるのと同時に、タフな精神力を養うことが重要となります。
大人の役割は、子どもが失敗しないように先回りするカーリング育児から、失敗から立ち上がろうとする子どもをサポートする支援型の子育てに転換するべきです。
もうすぐ夏休みが終わり、2学期が始まります。長い休みの後は、親から離れられないお子さんも少なからずおります。でも大丈夫です。親から離れた後、友達の中に入り、先生に支えられ元気に過ごせています。子どもの世界にもそれなりにつらいこともあるかと思いますが、それらを乗り越えることで成長していくものです。安心して我々にお任せください。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
参考文献 知って得するすごい法則77 清水克彦著