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洗濯のお手伝い

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   早いもので、子ども達が楽しみにしている夏休みが近づいてきました。夏休み前に教師が必ず話すことの一つに「お手伝いについて」があります。そこで、先日の新聞記事に紹介されていた洗濯のお手伝いについて、概要を記します。

 洗濯のお手伝いには、さまざまな効果があります。手早く終わらせるために段取りを考え、工夫することで、生活力や自立心を培うことができます。簡単な作業なら未就学児から取り組めます。手始めとして勧めるのが、洗濯物の分別です。かごの中から裏返しになった脱いだものや2枚重ねになっているトレーナーとシャツ、ズボンとパンツなどを探させて、表にしたり2枚に分けたりしてもらいます。このことは、作業の方法を学ぶだけでなく、子どもが衣類をきちんと脱ぐ動機づけにもなります。始める前に「裏返し探検をしよう」などと声をかけ、遊びの要素を取り入れると、やる気が高まり、楽しく取り組めます。取り込んだ洗濯物を家族や種類ごとに分けることで、物事を見分ける認知力が育ちます。たたむ作業は、手先の運動になり、集中力を養うことができます。たたむ作業の際には、子どもの横に座って、手本を見せながら「右」「左」「前」「後ろ」などの手順を示し、「ピーンと」「くるっと」などのオノマトペを用いて進めると、言葉の意味を理解する手立てともなります。たくさんある洗濯物の山から、仕分ける、たたむ、収納するまでをやり遂げることができれば、自信がつき、家族のために役に立ったという自己肯定感も生まれます。

 子どもにやらせると、「かえって時間がかかって大変」かもしれませんが、何事も最初から上手にできるものではありません。少々の失敗には目をつむり、手伝ってくれたことに対して「ありがとう」という前向きな魔法の言葉をかけてあげて欲しいと思います。洗濯のお手伝いは、単なる家事の一部ではなく、成長を促す大切な活動となることでしょう。

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