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親子給食会を終えて

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 2005年に国は、食育基本法を制定し、国民の健康な食生活を支えるための基本的な考え方や施策を定めました。特に幼児期の食育は、生涯にわたる健康の基礎を築く重要なものとされています。幼稚園では、子どもたちが食べることの楽しさを学び、食べ物への興味を育むことが大切だといわれています。先生や友達と食事をすることで、食べる喜びを感じ、食習慣の基礎を身につけることができます。しかし、現在は食に関して、さまざまな課題があります。真っ先に思い浮かぶのは、大人を含めて朝食を食べない人が増えていることです。朝食をしっかりと食べる子どもは成績もよくなるという話を聞いたことがあるかと思います(朝食を食べたから勉強ができるようになったというよりも、朝食をしっかりと食べる基本的な生活習慣が身についているので、成績がよくなっているといった方がよいかもしれません)。小学校に勤務していた時に林間学園や修学旅行という宿泊の学校行事の引率した際、朝昼晩3食残さず食べられる子の中には、まず具合の悪くなる子は皆無でした。しっかりと食べられる子は、健康的でエネルギーがあるものです。

 さて、先日の親子給食会へのご参加ありがとうございました。年少組の保護者の皆様に6つ「こ食」という食育に関する問題点について、以前研修会で学んできたことを簡単にお話させていただきました。家庭のさまざまな事情で、どうしようもないこともあるかと思いますが、教えていただいたまま以下に記します。

孤食…家族が不在の食卓で、ひとりで食事すること。好き嫌いを増やす原因になりやすい。好き嫌いを注意してくれる人がいないので、孤食が続くと、好きなものばかり食べる傾向になり、栄養が偏りがち。それに加えて、コミュニケーションが不足する。

個食…家族が揃っているのに、全員が自分の好きなものを食べること。「バラバラ食」ともいう。好きなものだけ食べるので栄養が偏り、好き嫌いを増やすことになる。

固食…自分の好きな決まったものしか食べないこと。栄養が偏るのはもちろん、キレやすいわがままな性格や肥満、生活習慣病を引き起こす原因にもなりかねない。

粉食…パンやピザ、パスタなど粉を使った主食を好んで食べること。米食と比べるとカロリーも高く、おかずも脂肪などが多くなり、栄養も偏りがちになる。

小食…いつも食欲がなく、少しの量しか食べないこと。また、ダイエットなどで食べる量を減らすこと。小食が続くと、発育に必要な栄養が足りなくなり、気力も続かず、無気力な子どもになりかねない。

濃食…加工食品など濃い味付けのものを食べること。塩分や糖分が多く、味覚そのものも鈍ってしまいます。またカロリー過多で肥満につながりやすい。

 北丘幼稚園では、親子給食会にも来ていただきました(株)幼稚園給食さんが栄養のバランスを考えた給食を提供してくださっております。そして、ご覧いただいた通り、友達や先生と楽しい雰囲気の中で給食を食べています。

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