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イチロー選手の積み上げ目標

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 元シアトルマリナーズなどで活躍したイチロー選手がアメリカの野球殿堂入りという日本人として大変うれしいニュースが飛び込んできました。イチロー選手は、日本と合わせて日米での野球殿堂入りを果たしました。イチロー選手といえば、日本で9年、アメリカで19年、積み上げた安打は4367本、日米での首位打者、盗塁王、最多安打、ゴールデングラブ賞など数々の偉業をなし遂げました。日本のファンもアメリカのファンも、彼の華麗なプレーにたくさんの勇気と感動を与えてもらいました。言わずと知れた記録と記憶に残る名選手です。現在では、高校生に野球を教えたり、女子野球の発展にも貢献したりされています。

 そんなイチロー選手ですが、今までに数々の名言を残しています。今回の受賞に際しても「満票でなくてよかった。人間は不完全なところがあるから発展していく……。」というような内容のコメントを述べていました。2004年に262安打の年間最多安打記録を樹立した際には「小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だ」という名言を残しています。「イチロー流準備の極意」という昔読んだ本を紐解いてみました。イチロー選手は上がったり下がったりする打率については、いたって無頓着で彼が重視するのは一本一本積み上げていく安打数でした。著者はこれを「積み上げ目標」と呼んでいます。車のセールスマンを例に以下のように書いています。セールスマンAは「一日一台売る」という積み上げ目標を、セールスマンBは「ベストを尽くす」という漠然とした目標を立てました。セールスマンAは具体的な目標を頭の中に叩き込んでいるので、一日の行動も計画的で、意欲的でした。一方セールスマンBは、ベストを尽くすかもしれませんが、具体的な目標がないために無意識に手を抜いて一日を終えてしまいます。月末に二人の成果を比較すると、たくさん車を売れたのは積み上げ目標を設定したセールスマンAとなります。

 幼稚園の子どもたちにも同じことが言えるのではないでしょうか。日々の小さな積み重ねが将来への礎となることは、間違いのないところです。

 

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