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不登校の低年齢化

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 文部科学省2023年度「問題行動・不登校調査」によると、小中学生の不登校児童生徒の数が過去最多、30万人を超えたという報道が新聞に掲載されました。しかも長期化、低年齢化の傾向が見られ、小学1年生が9154人と過去最多となり、2年前から倍増しています。以前学校現場にいたときには、学年が上になるほど数が増えていましたが、学年が低いほど増加率が高い傾向が見られます。

 専門家は、幼稚園や保育所に通っていた時にコロナ禍で集団生活を送る機会が減ったからだとの見方をしています。東京都の板橋区のフリースクールでは、低学年の保護者からの問い合わせが増え、「集団生活になじめない子どもが増えているのを感じている」とのことです。また、ベネッセ総合教育研究所では、「幼い子どもが我慢や忍耐力を養えず、不満をうまく処理できなくなったのでは」と分析しています。

 不登校の原因とされる状況で、一番多いのは「学校生活にやる気が出ない」続いて、「不安、抑うつ」「生活リズムの不調」と掲載されています。私自身の経験からすると、不登校の原因には子どもそれぞれにさまざまな理由があり、一概にこれと言えるものがなく、何が原因なのかよくわからないという子が多かったように思います。児童生徒数が減少する中、これだけ数が多くなると、行政機関はもっと受け皿づくりに力を尽くす必要があるでしょう。そして、幼児期に子ども自身の非認知能力を高めておくことは、ますます重要となりそうです。 

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