座りっぱなしのよくないことは、一般的に知られていることですが、身体を動かすことが面倒で、座る時間が長くなってしまう人も少なくないのではないでしょうか。私などは長く座っていると、立った時に腰が痛くなるので、少し時間がたったら姿勢を変えるように心がけています。このコラムを作成している間も何度も立ち歩いたり、ストレッチをしたりしています。各企業でもさまざまな工夫をしており、立ったままパソコンを打ったり、会議をしたり、休憩時にデスクの周りを歩いたりなど座位行動が長くならないようにしているところもあります。
さて、世界保健機関(WHO)は、子どもたちの身体活動と座位行動に関する推奨事項を提供しています。これは、子どもたちの健康な成長と発達を支えるための貴重な指針です。WHOは5歳から17歳の子どもたちに対して、1日に少なくとも60分の中強度から高強度の身体活動を行うことを推奨しています。また、座位行動、特にスクリーンタイムを減らすことも強調されています。テレビ視聴やゲーム、スマートフォンの使用など、長時間座って行う活動は、子どもたちの肥満や心血管疾患のリスクを高める可能性があります。子どもたちには、日常生活の中で自然に身体活動を取り入れ、座位行動を適切に管理することが求められています。そのためには、楽しんで参加できるような運動やアクティビティを提供すること、家庭でのルーチンに身体活動を組み込むこと、そして、過度にスクリーンタイムに依存しないような環境を整えることが大切です。さらに安全で、年齢に応じた、多様な身体活動に参加できるようにすることも重要です。これにより、社会性やチームワークを学び、創造性や問題解決能力を育むことができます。また、身体活動は子どもたちの認知機能やメンタルヘルスの向上にも寄与するとされています。したがって、大人は身体活動の重要性を理解し、子どもたちが健康的な生活習慣を身につけられるよう導くことが大切です。
幼児は、基本的に身体を動かすことが大好きです。遊びを通して、たくさん身体を動かし、座っている時間を少なくしていく必要があります。夏休みも1週間が過ぎました。座ってばかりの生活をしているお子様はいないでしょうか?