TOP > 北丘幼稚園での毎日 > 凡事徹底

凡事徹底

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

   私の好きな言葉の一つに「凡事徹底」があります。夏季休業中に大学生の皆さんと話をする機会がありました。座右の銘を聞いたところ「凡事徹底」をあげた学生さんがいました。当たり前のことを当たり前にやっていくことを信条にしているとのことでした。素晴らしい心がけであると思いました。

   さて、「凡事徹底」について書物に次のようなエピソードが掲載されていました。昭和55年パナソニックの創業者である松下幸之助氏は85歳で、「将来の日本を背負って立つ政治家を自ら育てる」と宣言しました。松下氏は「このままでは、日本はだめになる。なぜなら、今の日本には目先のことしか考えていない人間、自分の損得だけを考えて行動している人間が多すぎる。だから政治家を育てるのだ」と言って、資産を投げ打って、松下政経塾をつくりました。まもなく、日本全国から入塾したいという人が続々と集まってきました。そして、その中から選び抜かれた塾生に対する入塾式が行なわれました。入塾者達は、松下氏がどのような話をするのか固唾を飲んで聞き入っていました。その時に言われたことは「まず、自分の身のまわりをしっかり掃除しなさい、整理整頓しなさい。自分の身のまわりを美しくすることができない人間に政治という大きなことは絶対にできない。」ということでした。この話を聞いて正直なところ、当たり前のことでがっかりした人もいたようです。しかし、後に当たり前のことを継続していくことの大切さを知ったそうです。

   また、伸びる会社は、訪問すればすぐわかる。「いらっしゃいませ、おはようございますという爽やかな挨拶が返ってくる会社」、「事務所や工場がキッチリと整理整頓されている会社」「トイレの掃除がゆきとどいている会社」。この3つのことができている会社は間違いなく伸びる。逆に、これらができていない会社は、ある程度の業績があっても、必ず駄目になる。そして、このことは人にもあてはまる。当たり前のこと、簡単なことをしっかりやり続けている人は、間違いなく成長する。逆に凡事徹底ができない人は絶対に伸びないということでした。松下氏はこのことをいい続けると共に自分自身でも実践し、大きな成果を残しました。

   日常の生活において、小さなことをおろそかにしがちですが、誰にでもできる凡事を徹底してやりぬく姿勢が何よりも大切なことであると教えられます。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

入園に関すること、園内見学などの
お問い合わせは、こちらまで。

お問い合わせ