運動脳

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 小学校では、授業と授業の間に休み時間があります。トイレや水を飲む5分間しかない休み時間と、校庭で15分から20分たっぷりと遊ぶことができる長い休み時間があります。私が経験上感じていたことですが、目いっぱい身体を動かしてきた後の授業のほうが、集中して授業に臨み、活気にあふれていたように思います。最近話題となっているスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏の著書「運動脳」によると、さまざまな科学的な根拠から、運動すると集中力が増す、気持ちが晴れやかになる、不安やストレスが減る、記憶力が向上する、創造性が増す、知能が高まるなどいいことばかりでメリットがたくさんあるそうです。

 今回は、その中から運動と学力の関係について記された内容について触れてみたいと思います。スウェーデンの小学校で検証が行われました。A小学校では、時間割に毎日体育の時間を組み入れ、B小学校では通常通り週2回体育を組み入れました。体育の授業以外の条件はすべて同じにしました。その結果、A小学校の方が体育の成績はもちろん、特別の指導を受けていないのに国語や算数、英語でもよい成績を上げ、しかも効果が何年も続いているとのことです。アメリカでも同様の結果になったそうです。MRIで脳を調べると、体力のある子は脳の記憶や感情の制御、空間認識をつかさどる「海馬」と呼ばれる脳の重要な部位が大きくなることがわかりました。つまり、身体のコンディションが良好になるため海馬が成長し、記憶力をはじめとする学力が向上したのです。子どもの潜在的な能力を存分に発揮させるには、とにかく身体を活発に動かすことが大切で、心拍数の上がるような運動を少なくとも30分続けることが必要だそうです。

 北丘幼稚園の子どもたちは、広い園庭でのびのびと遊んでいます。運動遊びが大好きです。降園後も近くの公園で友達と遊ぶ姿を目にします。たくさん運動遊びをして、非認知能力を育み、脳にいい影響を与えたいものです。

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