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ゆっくり走れば速くなる

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 冬休み楽しく過ごすことができましたでしょうか。昨日から元気な子ども達の笑顔が園に戻ってきました。3学期は短いので、あっという間に過ぎてしまいます。締めくくりをしっかりとして、来年度につなげたいと思います。

 さて、年頭に当たってマラソンの話をしたいと思います。浅井えり子さんというマラソンランナーをご存じでしょうか。小柄ながら人一倍マラソンの練習に励み、ソウルで開かれたアジア大会で優勝し、ソウルオリンピックにも出場しました。女子マラソンの草分け的存在です。ガンにおかされ、余命数年といわれていた監督でもある佐々木功さんと結婚し、献身的な看病をしたことでも知られています。

  その浅井さんの書いた「ゆっくり走れば速くなる」という本があります。「ゆっくり走れば速くなる」というのは、ちょっとおかしい?と思われるかもしれません。私もこの本を読むまでは、速く走る練習をした方が当然速く走れるようになると思っていました。ところが、ゆっくりと長い時間をかけて長い距離を走った方が速く走れるようになるというのです。そのことをビールジョッキとグラスを身体、ビールを練習量に例えて次のように説明しています。ジョッキ分のビールをグラスに注ぐと入りきれずにこぼれてしまいます。こぼれたビールは、飲めずに無駄になります。たくさんの量を入れたいなら、小さい器(グラス)を大きな器(ビールジョッキ)にする必要があります。つまり、十分な練習量を受け止められる身体を作ることが最も大切なことであると記述されています。そのためには、ゆっくりと走ることが理にかなっているというのです。

 この理論は、マラソンだけに限ったことではないと思います。他のスポーツや勉強などにも共通しています。幼稚園の子どもたちにも基礎・基本をしっかりと身につけ、少々のことには動じない器の大きな人間になって欲しいと願っております。

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