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マルチスポーツ

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 2026年ミラノ・コルティナオリンピックが盛り上がりを見せています。世界のトップアスリートたちの姿を目にすると、幼児期の運動経験が将来どのような力につながるのか、改めて考えさせられます。北丘幼稚園の卒園児が、小学校のマラソン大会で上位に入ったり、運動会でリレー選手に選ばれたりするという話を、保護者の方から伺うことがあります。広い園庭でのびのびと遊び、日々さまざまな運動遊びに取り組んできた経験が、子どもたちの基礎的な身体能力として表れているのだとすれば、私たちにとって大きな喜びです。

 近年、幼児期に複数のスポーツを経験する「マルチスポーツ」が注目されています。日本トップリーグ連携機構の調査では、トップアスリートの約6割が幼少期に複数のスポーツを楽しんでいたと報告されています。スポーツ科学や発達心理学の分野でも、幼児期の多様な運動経験にはいくつかの重要な効果があると指摘されています。まず、幼児期は神経系の発達が著しい時期であり、走る・跳ぶ・投げる・支えるなど、さまざまな動きを経験することで、バランス能力や敏捷性、持久力といった基礎的な運動能力が自然と育まれます。また、一つの競技だけを続けると同じ動作を繰り返すため、体の使い方が偏り、けがのリスクが高まることがあります。多様な動きを経験することは、外傷予防の観点からも効果的です。さらに、幼児期は「やってみたい」「楽しい」という気持ちが育つ時期です。複数のスポーツや運動遊びに触れることで、飽きや疲れによる離脱を防ぎ、運動への意欲が自然と保たれます。チームスポーツでは協調性やコミュニケーション力、個人競技では集中力や自己挑戦の気持ちが育つなど、社会性の発達にも良い影響があります。

 大谷翔平選手が野球以外に水泳やバドミントンを、錦織圭選手がサッカーや水泳を経験していたことはよく知られています。トップアスリートを目指すかどうかに関わらず、幼児期に「体を動かす心地よさ」を知ることは、誰にとっても一生の財産になります。文部科学省も、幼少期には特定の競技に早くから特化するのではなく、多様な運動経験を積むことを推奨しています。幼児期の運動は、競技としての技能習得よりも、遊びの中で自然に体を動かすことが最も効果的です。

 北丘幼稚園では、広い園庭での自由遊びや多様な運動遊びを通して、子どもたちが自ら体を動かしたくなる環境づくりを大切にしています。こうした日々の積み重ねが、子どもたちの未来にとって大きな力になると信じています。

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