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ほめる子育て

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 運動会の参観ありがとうございました。撮影に来た写真屋さんが子どもたちの姿、そしてその後ろにある保護者のマナーを絶賛していました。閉会式でお話しさせていただきましたが、練習が十分に行えない中、子どもたちは本当によく頑張ったと思います。思わず目頭が熱くなってしまう競技もありました。ご家庭でもお子様の頑張りをほめてくださったでしょうか。

 さて、もう40年ほど前のことですが、小学校1年生の先生が、お休みしたために私が、空き時間(自分のクラスを専科教員が指導する時間)に補教に入ることになりました。その授業では、国語で文字を試写する課題が出ていました。私は、机間指導しながら子どもたちの様子を見て回りました。作業の遅れている女の子に気付き、そばにより、腰をかがめて「丁寧に書いているね。」と一言声をかけました。それから5年ほど過ぎたある時、その女の子の母親が「1年生の時に先生にほめられたことを、今でも時々家で言っている。」と話してくれました。正直、ほめたほうの記憶は、薄れていましたが……。その時に教師の子どもに与える影響の大きさに驚いたこと、より一層言動に注意を払わなくてはいけないという気持ちになったことを今でも覚えています。

 最近読んだ本の理論によると、ほめる子育てを継続していると、子ども自身が自分のことを誇らしく思う自尊心や自信、幸福感をもつようになるそうです。また、親が自分のことをしっかりと受け止めてくれていると感じ、外交的、知性的で協調性があり、誠実な子になるそうです。そればかりか、脳の発達にも影響を与え、共感力の発達や相手の気持ちの理解や感情のコントロールに関わる脳の部分を発達させ、優しい子どもになるそうです。ほめる子育てはいいことばかりです。手前みそになりますが、北丘幼稚園の職員の子どもへの接し方を見ていると、ほめることの大切さをよく理解しており、子どもの良さを日々引き出しています。ほめることを批判的に論じる方もいますが、私はほめる教育、ほめる子育てを大事にしていくべきであると思います。

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