お子様が、自分の思い通りに動かないときに、どんな言葉をかけるでしょうか。例えば、いつまで経っても布団から出てこないときには？「早く起きなさい。幼稚園に遅れるわよ。」「朝ごはん片付けてしまうわよ。」など、命令口調で言ってしまうことが、多いのではないかと思います。私自身も同じような、いやもっと厳しい言葉をかけていました。しかし、これでは、子どもは動きません。反発して、言い返すに違いありません。自分自身に置き換えれば、命令口調の言葉遣いでは、元気を奪われかねないことに気付くと思います。
では、どうすればいいのでしょうか。カウンセリングの世界では、よく知られていることですが、お子様にアイメッセージを送ることです。ここで言うアイは、英語のIで「わたくし」という意味です。「愛」と言ってもいいかもしれません。「お母さんは、早く起きてくれるとうれしいな。」「お父さんは、一緒に朝ご飯を食べたられたらうれしい。」などのように自分自身を主語にして言えば、お母さんやお父さんの気持ちを言っているので、お子様は反発のしようがありません。また、幼児期は「自分のために親が言ってくれているんだから、やろう」とは、思わないそうです。ただ、人が喜んでくれるのは大好きなので、お母さんやお父さんの喜ぶ姿を見るのは、うれしいはずです。ぜひ、お子様にアイメッセージを送ってみてください。
