10月10日の10を、右回転させると、眉毛と目のように見えることから、この日が目の愛護デーとされています。ところで、新聞社説に「子どもの視力低下~デジタルから離れる時間を大切に~」と言う記事が掲載されていました。文部科学省が公表した令和4年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力が1.0未満の児童生徒の割合は、小学生38%、中学生61%、高校生72%といずれも過去最多で、40年前と比べると20ポイント前後増えているそうです。原因は、やはりスクリーンタイム(スマートフォンやゲーム機を使用する時間)が長くなっていることです。近視になると、日常生活が不便なだけでなく、将来的に白内障や網膜剥離などの病気にかかるリスクが高まると言われています。また、スマートフォンの小さな画面を凝視し続けることで、黒目が内側による急性内斜視になる子どもも少なくないそうです。学校では、席替えの時に黒板の文字の見づらい子は、前の方の席にしていましたが、今では近視の子が多くなり、配慮がしづらくなっているとのことです。
社説ではこれ以上、目の悪い子を増やさないよう国レベルの早急な対策を求めています。当たり前のように言われていることですが、デジタル機器を使用する場合には、目から30㎝離す。定期的に目を休める。外で遊んだり、緑を眺めたりする時間を増やすなどです。最近の研究では、1日2時間、適度な日光に当たると、視力低下の予防になるとされ、台湾では屋外活動を推進した結果、視力が改善したそうです。人は情報の8割を視覚から得ていると言われています。目の重要性、大切さについて改めて考えたいものです。