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オウム返し

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   お子様の幼稚園や学校での様子は、親として気になるところかと思います。子どもに「幼稚園はどう?」と、つい聞きたくなりますが、これは子どもにとって、答えにくい質問です。子どもは頭の中で「今日は何をしたっけ」「こんなことやあんなことがあった」「〇〇くんがあんなことを言っていたっけ」などいろいろなことを思い出します。記憶を整理して説明の言葉を探します。自分の言葉で親にわかるように説明するのは、子どもにとっては難しいことです。

   そこで、子どもとのコミュニケーションに役立つコーチングの手法を紹介します。コーチングとは、相手の自己実現をサポートする対話の方法です。コーチングでは、質問やフィードバックを通して、相手の考えや感情を引き出し、自分で答えを見つけるように促します。コーチングの中でも、特に簡単で効果的なテクニックが「オウム返し」です。オウム返しとは、相手の言葉をそのまま繰り返すことです。前出の例を使うと、「幼稚園はどう?」ではなく、まず、「今日、幼稚園で何をしたの?」と具体的に出来事などにスポットを当てます。子どもが「どろんこ遊びをして、楽しかった」と言ったら、「そう楽しかったんだね」とオウム返しします。オウム返しをすることで、子どもは自分の言葉が聞かれていると感じ、話しやすくなります。また、オウム返しは相手の気持ちを受け止めることにもなります。子どもが「泥が目に入って嫌だった」と言ったら、「それは嫌だったね」とオウム返しします。オウム返しをすることで、子どもは自分の感情を認められ、安心します。さらに、オウム返しは相手の思考を深めることにもなります。子どもが「○○君とけんかになった」と言ったら、「○○君とケンカになってしまったんだね」とオウム返しした後に、「どうしてケンカになったの?」と質問します。オウム返しをすることで、子どもは自分の状況を整理し、原因や解決策を考えるきっかけになります。オウム返しは、子どもとのコミュニケーションにおいて、非常に有効なツールの一つとなります。ぜひ実践してみてください。

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