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対話を軸に

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 ご入園、ご進級おめでとうございます。北丘幼稚園での一年間があっという間に過ぎ去り、園長二年目に突入しました。昨年度は幼稚園からの情報発信に努めてきました。新型コロナウイルスもインフルエンザウイルス同様の五類相当となるため、本年度はいろいろな場面で対話する機会を設けていきたいと思っております。  

 さて、「米百俵」という故事があります。幕末の北越戦争で城下町長岡は焼け野原となり、財政が破綻し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態になりました。この様な状況の中、長岡藩の支藩である三根山藩から「米百俵」が贈られて来ました。藩士たちは、「これで生活が少しでも楽になる」と喜びました。しかし、長岡藩の要職を務めていた小林虎三郎は、贈られた米を藩士に与えず、米を売却して学校設立の費用に充てると言い出しました。この処置に藩士たちは猛反発しましたが、「この米を一日か二日で食いつぶして、後に何が残るのか。国が起こるのも滅びるのも、まちが栄えるのも衰えるのも、ことごとく人にある。私は、この百俵の米をもとにして、学校を建てたいのだ。この百俵は、今でこそただの百俵だが、後年には一万俵になるか、百万俵になるか、計り知れないも。いや、米俵などでは見積もれない尊いものになるのだ。その日ぐらしでは、長岡は立ちあがれないぞ。」と藩士たちを諭し、自らの施策を断行しました。この学校建設により、長岡藩からは後に著名で優秀な人材が数多く生まれ、藩は大きく発展しました。

 幼児期の教育に力を注ぐことは、個人の成功はもちろん、経済を潤し、より健康な社会を築く礎となります。人生百年の土台をつくる最も大切なのは、今この時期です。保護者の皆様とともに教育・保育活動に邁進していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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